秋の気配とともに、世田谷ベースのガレージには心地よい金属音が響く。所さんが手にしているのは、使い込まれた道具たち。何でも効率よく、新しいものに買い替えるのが当たり前の現代だけど、所さんの流儀はちょっと違う。
「新品より、自分色になった道具がいい」
ガレージの作業台の上で、所さんが黙々と磨き上げているのは、長年愛用している大切な工具たちだ。鏡のように鈍く光るその表面には、これまで数々のカスタムを支えてきた歴史が刻まれている。
「新品のピカピカもいいけどさ、こうやって自分で手入れして、自分色に染まっていくのがいいんだよね。誰かに頼むんじゃない、自分でやるから愛着が湧く。これこそが大人の遊びでしょ?」
そう言いながら、所さんの表情は実に楽しそうだ。単なるメンテナンスではなく、道具との対話。その時間を惜しまないことこそが、世田谷ベースの日常を支える「豊かさ」の正体なのだ。
「カスタムっていうのは、足し算だけじゃないんだよ」
動画の中盤、話はモデルガンのカスタムへと移る。シリンダーを手に、あーでもない、こーでもないと独り言を呟きながら、わずかな調整を繰り返す姿がある。
「みんなすぐ『パーツ変えればいいじゃん』って言うけどさ、それじゃ面白くないんだよ。どこを削って、どうフィットさせるか。その『考えすぎて寝られない時間』こそが最高なの。出来上がった時の達成感なんて、お金じゃ買えないからね」
完璧な答えを追い求めるのではなく、そのプロセスで生まれる発見を愛でる。所さんのカスタムは、効率を追求する現代社会への、優しくも鋭いアンチテーゼのようだ。

手間をかける=自分だけの時間を楽しむこと
動画の終盤、磨き上がった道具と、思い通りに仕上がったカスタムパーツを眺める所さんの眼差しは、まるで宝物を見る子どものよう。
「手間がかかる? 大変? 全然そんなことないよ。だってこれは、自分のための時間なんだから。わざわざ面倒くさいことをやるからこそ、毎日が面白くなるんだよね」
そう笑う所さんを見ていると、私たちの日常に足りないのは、もしかしたら「無駄な手間を愛する余裕」なのかもしれない。
効率やスピードばかりを気にする毎日だけど、たまには道具を磨いてみる。そんな小さな「遊び」を、あなたも始めてみませんか?
(編集・文:ケンボー)
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編集部より:所さんの手元から生まれる「自分だけの時間」。動画を見ると、あなたもきっと、引き出しの奥で眠っている道具を磨きたくなるはずですよ。次回のカスタムもお楽しみに!































