今回の97チャンネルは、バイク好き、特にヴィンテージマシン愛好家にはたまらない「カワサキ 2ストローク」のカスタムドキュメント。
ターゲットとなるのは、そのままでも十分に魅力的なカワサキのクラシックマシン。しかし、所さんの審美眼は「もっと低く、もっと力強く、もっと美しくできるはずだ」と、新たなスタイルを導き出します。



2ストの命、「チャンバー」をあえてダウンに
2ストロークエンジンの象徴といえば、独特の膨らみを持つ「チャンバー」。 通常、オフロードモデルなどは上回しのアップマフラーが多いですが、所さんが選んだのは、車体の下を這うように流れる「ダウンマフラー(ダウンチャンバー)」スタイルです。
- 重心を下げる視覚効果:車体全体が低く、凝縮されたような塊感を演出。
- メカニカルな美しさ:エンジンの造形が際立ち、剥き出しの機能美が強調される。
- 唯一無二のシルエット:既製品をポン付けするのではなく、全体のバランスをミリ単位で追い込む。


「この位置にあるのが、一番カッコいいんだよ」と、仮組みされたマフラーを眺めてニヤリとする所さん。そのこだわりは、単なるパーツ交換の域を超えています。
音と匂い、そして「速そう」な佇まい
整備が進み、エンジンに火が入る瞬間の緊張感。 2スト特有の「パラララッ!」という弾けるような排気音がガレージに響き渡ります。
「音がもう、やる気満々だよね(笑)」



ただ速いだけでなく、「速そうに見えること」、そして「乗っていて自分が一番気持ちいいこと」。所さんのカスタムには、常にこの「自分軸の楽しさ」が貫かれています。最新の電動バイクにはない、アナログで獰猛な機械としての魅力が、ダウンチャンバーによってさらに引き出されていきます。
「バイクっていうのはさ、置いてあるだけで物語が始まらなきゃダメなんだよ」
世田谷ベース流・カスタムの「引き算」
派手な色を塗ったり、装飾を増やしたりするのではなく、余計なものを削ぎ落とし、本来持っているカッコよさを「マフラー一本」で引き出す。今回のカスタムは、まさに引き算の美学。
「こうすると、エンジンの形が綺麗に見えるでしょ?」という所さんの解説を聞いていると、普段見慣れているバイクが全く別の工芸品のように見えてくるから不思議です。



まとめ:2ストの鼓動を、新しいカタチで。
カワサキのクラシックマシンに、ダウンチャンバーという新たな命を吹き込んだ今回のプロジェクト。 効率や利便性を追い求める現代において、あえて手のかかる2ストロークを、さらにこだわり抜いてカスタムする。その姿は、究極の「大人の遊び」そのものでした。
オイルの焼ける匂いまで伝わってきそうな迫力の映像と、所さんの満足げな試乗シーンは、ぜひ動画で体感してください!
(編集・文:ケンボー)
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