クルマ

ロードランナーカスタム その製作現場へ潜入取材 その10(最終回)

アバター
所さん
あれはフロントエンジンなんだけど、純正のマフラーはド鉄なわけですよ。それじゃダメでしょと。最低ステンレスじゃないと。高級車なんだからそれくらいはしろよと。なんでステンレスで引き直すんだけど、コレは改造ではないよね。改良。メーカーがこうするべきだろってところをやり直しているだけだから、俺のカスタムってわけじゃない。
アバター
編集部
なるほど。
アバター
所さん
612だってそうなわけですよ。バンパーの所を押してブカブカするのはこの車格からしたらおかしいだろと。それが、フェラーリのディーラーに言わせりゃ他の612もブカブカしてますってそういうことじゃないでしょと。
アバター
編集部
ですよね。
アバター
所さん
ワタシがクルマのインポーターのマネージャーかなんかになったら、凄いですよ。日本人はこういうところを気にするから直して欲しいとか、事細かにやってから輸入するね(笑)。
アバター
編集部
(笑)。
アバター
所さん
せっかく良いクルマなのに、雑に輸入しすぎだよね。ちょっとしたことなんだけど、細かく詰めていけば、もっと全然良くなって行くのにね。
アバター
編集部
こうやって色々とお話をお伺いさせていただいていく中で、思ったことがあるんですが。
アバター
所さん
なに?
アバター
編集部
所さんって、作為的に格好いいクルマを作ろうっていうアプローチからカスタムされていないんじゃないかなぁって。
アバター
所さん
おぉ、そうかもしれないね。
アバター
編集部
世間一般的に格好いいとされるモノをなぞれば、それは今のトレンドの格好いいモノとして見えるかもしれないんですが、それとは全然違いますよね。
アバター
所さん
なるほどね。
アバター
編集部
今何十年も前に作った500TEやキャロルを見ても、斬新ですもんね。きっとこれがその当時の流行りだったとしたら、古くさいカスタムカーになっちゃいそうですけど。今見てもカッコイイし、しかも圧倒的に個性を感じますよね。
アバター
所さん
みなさんね、焦りすぎてますよね。格好良くしたいって、あわててやるでしょ。一番簡単なのはね、今売ってるクルマ買ってきて、メーカーが出してるパーツ買って付けて、ってそれは簡単だし、お辞儀もしなくて良いし、お茶も出さなくても良いし、人間関係を作らなくても良いし、毎日通わなくても良いし、金だけ出せば出来上がるもんね。
アバター
編集部
そうですよね。
アバター
所さん
でも、そういうものはそこまでのレベルにしかならないんですよ。
アバター
編集部
たしかに。
アバター
所さん
作業する側の人間が、オーナーの人となりを想像しながら作り上げていくモノにはかなわないわけですよね。
アバター
編集部
そうするためには、人間関係を作り上げていかないとならないと。

97ch Pick Up

97ch Pick Up

97ch STORE OPEN

97ch STORE OPEN

世田谷ベースのウェブコンテンツをいつでもどこでも楽しめる「97チャンネル」の開局を記念して、オリジナルのワークシャツを販売。数量限定なのでお買い逃しなく!