一枚の鉄板から生み出された完全ワンオフダイニングテーブル
所さんが描いた設計図を元に、大田区の機械加工屋さんであるナイトペイジャーの横田さんが製作。アシは、一枚の大きく分厚いステンレス板を数ミリずつ挟んで曲げていくという、気が遠くなるような作業で美しいアールを作り上げていきました。完璧に採寸し、神経質に平行を出し、全ての歪みを解消。自重が重いこともあり、天板を乗せなくてもビシッとした剛性感が再現されました。
金属と木目の融合でございます。所さんの描いた設計図は“2016年なのにミッドセンチュリー”というコンセプトで、当初から天板はウッドに金属の枠という設定。湿気や気温によって生じる天然木の歪みの影響が出にくいよう、一枚板にせず、幾つもの木を合わせた天板にすることとなりました。ベニヤの天板とは違い、分厚い木を使って作られたそれは、大人2人で持っても重い。
ブリキをプレスしてつくったような美しい丸みが再現されておりますが、スタッキングテーブルも、ダイニングテーブルも、全て一枚のステンレス板を曲げてつくられたハンドメイド。全ての角は、いくつかのパーツを溶接して丸みが作られているのですが、その溶接目を消すために、サンディング処理を施し、自然な地肌を作り上げているのであります。