机の上に置かれた一台のミニチュアバイク。所さんが生み出したジャンクハーレーの1/10版。完璧クリソツなディテールに、驚かざるを得ないのであります。


いやぁ、スゴイクオリティですねぇ。

ウチのファンがさ、後ろのバックを1/10で作りましたって送ってきたのが作り出したきっかけだね。なにしろ良く出来ててさ。驚いちゃいましたよ、クオリティの高さに。

ワンオフですか?

そうじゃないの?で、そんなものを送って来られたら、作るしかないでしょ?

ファンの方とのやりとりのレベルがめちゃ高いですね。

そーなんだよ。そしたら、今度は栓抜きを作って送ってくれたの、同じ人が。だから、実車と同じように、王冠が滑っていくガイドみたいのを作ったっていうね。アルミを叩いて。かぁぁ、やりますねぇ、ワタシは。

どうやって作ったんですか?

型紙作って、その形にアルミを切ってさ。

なるほどぉ。シートのクオリティもすばらしいですねぇ。

最初、黒いレザーシートも作ったんだけど、やっぱりジャンクハーレーと全く同じカタチにしようかなぁと思ってね。

アルミですか?

そう。アルミでベースを作って、そこに革を貼って。

かぁぁぁ。

元のやつなんて酷かったんだぜ。e-Bay で送ってくると、ほとんど壊れてるね。子供だったら泣くぜ。

これが元の写真ですか?


ベースとなっているのは、FRANKLIN MINTの1/10 1948 HARLEY DAVIDSON PANHEAD。
ミラー、スタンド、ナンバープレート、テールレンズ、グリップ、クラッチレバーなどが折れた状態。これをまず綺麗に復元するところから作業はスタートします。

酷いだろ? ハンドルは曲がってるは、アクセルは取れちゃってるは、ライトもねーし。

新品ですか?

そうだよ。新品。輸送の途中で連絡が入るんですよ、ウチに。「壊れている部分があるんですけど、この状態で送りますか?」って。

セカイモンですね。

そう。でもまぁ、どうせイジっちゃうんだし、壊れてても関係ないから送ってくださいってお願いして。で、届くと、想像以上にグチャグチャ。発泡スチロールのパッケージにきっちり入っているのに、どうしてココまで壊れるかねぇ。箱の上から思いっきり踏みつぶしてるとしか思えないよ(笑)。

たしかに、ここまで壊れないですよね、なかなか。

まぁ、セカイモンの事務所に届いた時点で壊れているのが分かっているものを購入しているわけですからね。ワタシは良いんですけど。子供だった泣いちゃうね。
コレを左側のサイドバックに装着します。
栓を抜いた後、王冠がサイドバック綺麗に流れ込むように設置されているガイドを
実車同様に所さんがワンオフで製作。
『所:びっくりしたよ。サイドバッグの次は栓抜きが送られてくるからさ。
しょうがないんで、ガイドを作りましたよ、ちゃんと(笑)。
アルミを叩いて成形して。良く出来てるでしょ??』

このバイクの特徴が全て1/10で再現されているのです。
下のギャラリーのディテールと照らし合わせてご覧下さい。
このモデルを製作するきっかけとなった、サイドバックもバッチリ装着されております。。
実車と瓜二つ。経年劣化で焼けた色味のアイボリーも絶妙。