クルマ

東海岸からやってきた 所さんのホットロッド その2

インジェクションとエアサスがやっぱり気に入らない
そして始まる所さんのカスタム

特徴的な形状のフロントグリルは、FARMALLという耕耘機のモノ。
形状からすると1940年代に製造されたモデルH用だと推測されます。
ベースとなっている車体は、FORD F1。
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所さん
はじめは細いタイヤで、リンカーンかなんかのエンジン積んでたよね。一見、新しいインジェクションで調子良いように思いがちだけど、逆にインジェクションだったからという不具合がいっぱいあって。普通、キャブじゃなくてインジェクションだと不具合ないでしょ?ってなるけど。インジェクションのクルマが駄目なのは、何年か時間が経つと細かなパーツに駄目なところがいっぱい出てくるとこ。配線が劣化しちゃったり、センサーがイカれるとか。ホントは頭の良いセンサーなはずなのに、全然違うモノ見つけちゃったりして、全く逆の反応しちゃったりなんかする。人工頭脳がボケてくるみたいな。人間よりもボケが早いからね、人工頭脳のほうが、ホントに。湿気やら何やらで、駄目になっていく。人間、湿気ではなかなかやられないから。できんのは水虫ぐらいでしょ、人間は。で、駅前で止まっちゃったりとか。なんで止まっちゃうんだよ!! って見たら、ボディが小っちゃいからギリギリの所にセンサーついてて、配線を変な曲げ方してたもんだからそこが接触不良。しょうがないから配線を避けるようにボディのほうを削ったりなんかして、センサーがぶつからないようにみたいな工夫をする。でも、それもだんだん面倒臭くなってきちゃって。外装もね、気に入らないところがいっぱいあって。後ろのこんな字はいらない、こんなのカッコ悪い、消そうなんて。元の色にあわせて自分で塗ったり、“1056”っていれてみたり。ハンドルは、これじゃ嫌だなとか。ハンドルはやっぱり、69のカマロのハンドルにしようとか。あとはミラーがヘンチクリンな、いかにもラットロッドです、みたいな上からぶらさげるみたいなのが付いていたんで、取っちゃって。ダイハツのトラックのミラーがあったからそれを付けて。昔、買っておいたんだね。形状がカッコイイと思ったんじゃないの?ヤフオクで500円。で、まあ、それでよかったんだけど、なんか面白くねえなっと思って。じゃあ、これあれだ、足まわりもやっちゃおう、みたいな。元々エアサス付いてたんだけど、それを外して、新しいのにして。後ろにコンプレッサー全部積んでさ。前だけ、前右だけ、前左だけとか、いろいろとスイッチつけて遊んでて。ただエアサスの“提灯”だと、どうしても、真っ直ぐただただ快適に走るときに若干の変な揺れがあるんですよね。やっぱり。だってそりゃそうだよ。ゴムの球なんだから。こりゃあ、よくないなと。シュンーッ、シュンーッは面白かったよ。べっちゃんこになっちゃうんだから。それで遊んだ後にやっぱり普通のサスペンションにしましょう、つって。でも、アッパーアームだか何だかが合わない。じゃあ、それを作りましょうって。で、アッパーアーム作ったり、なんか全部作って。そこまでやったんだったらホイールもラットなテッチンじゃなくって、アルミの太いのにしようって。ホイール作って、太いのになっていき。ことのついでに足まわりやってるんだから、ブレーキも換えちゃいましょう。いいのにしちゃいましょうってなっていき、後ろの窓に緑の貼ったり、細かいところやったり。あの緑のシールドはかっこいいんだよね。オートバイもシールドは緑にしたけど緑のシールドはね、なんかね、気持ちが和らぐ。
そいで床に穴ぼこ開いているから冬は寒い。で、夏はエアコンがないから暑い。で「エアコンつけましょう」ということになってエアコンをつける。エアコンをつけたけど穴ぼこあいているから“一部が寒く、ほか暑い”みたいな。ね?戦闘機の時計も、俺たくさん持ってるから昔のつけようとか、いろいろ飾って、遊んで。で、すぐまた飽きちゃって。飽きちゃってというか、うーん、なかなか面倒臭せえなって。1回、環八を北野さんと走ったけど「あんなクルマが走っていいワケねぇだろう」なんて言われたりなんかして(笑)。

その3へつづく

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