クルマ

ロードランナーカスタム その製作現場へ潜入取材 その8

現行の6.1HEMIを搭載し、脚廻りを全て作り替え、ブレーキ、ホイール、タイ
ヤ、ボディ、全ての機関に手を入れ直して、作り上げられたロードランナー。
作業開始から約2年。ついに完成でございます。

オリジナルの欠片も無い
それが最大のポイント

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編集部
ついにロードランナーも完成しましたね。
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所さん
はっきり言って、このクルマは、最強ですよ。
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編集部
乗り味はどのような感じなんですか?
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所さん
デカイから、キビキビは無いよ。そうだなぁ、皆さんがあまり経験したことが無い感覚かもしれないね。こないだも、サンダンスで4〜5人乗って移動してたんだけど、ちょっと加速してから、交差点を曲がろうなんてすると、みんな慌てるよね(笑)。
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編集部
速すぎてですか?
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所さん
いや、こんなに加速した後に、あの交差点曲がれるのかなって思うんじゃないの、こんなデカイクルマがさ。
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編集部
なるほど。
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所さん
でも、全然曲がるんですけどね。
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編集部
今回のクルマのポイントってどの辺りになるんでしょうか?
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所さん
オリジナルが欠片も無いってことだよ(笑)。オリジナルはカタチだけ。
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編集部
欠片も無い。
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所さん
ブレーキから、脚廻りから、エンジンからさ。
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編集部
確かに。
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所さん
絵柄だけだよ。ガソリンタンクも何もかも違うんだぜ。配線も、ホース類も全部。マフラーも。
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編集部
全部今の技術のモノですもんね。
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所さん
だから、走ることに関しては今の技術で良いと。で、デザインに関しては、1970年代初頭までのモノが良いと。
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編集部
なるほど。
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所さん
そういうことです。
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編集部
ロードランナーに関しては、オリジナルの状態でお乗りになっていた時代もあるわけですよね。その当時より乗りやすくなってるんですよね?
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所さん
うん。でね、コルベットもニューエンジン、ニューミッションで脚廻りも換えてるし、コブラなんかもやってんじゃん。でも、極まったのがロードランナーですよ。
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編集部
極まりましたか。
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所さん
極まりましたね。このページで一番最初の写真なんか良いよね。全体像が写ってないのに、このかっこよさって無いよな。
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編集部
素晴らしい造形ですよね。
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所さん
ホイールあんじゃん。これは15インチじゃだめなんですよね。このフェンダーアーチに17インチがかっこいいんですね。デザインは当時のモノなんだけど、やや大きなホイールというところがカッコイイわけなんですよ。
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編集部
その“やや”って所がポイントですよね。
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所さん
これが20インチとかじゃダメなんですよ。そのサイズアップは走りに関係ないから。
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編集部
なるほどぉ。
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所さん
つまり、走るために履き替えているわけですよ。現代のラジアルタイヤを履くために17インチにしているんだよ。最大の目的はそこなんですよ。
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編集部
そういうことなんですね!!
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所さん
良いタイヤが履きたいからそうしているわけで、15インチで良いタイヤがあるならばそれはそれで良いんですよ。
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編集部
ほぉぉぉ。
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所さん
15インチじゃ選べないんですよ。食いつきが良いタイヤが。17インチだと良いタイヤが選べる。20インチでも選べますよ。でもそれは余計なんですよ。そこまで大きくなくても選べるんだから。元々15インチで、その70年代のデザインを崩さない限界が17インチなんですよ。
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編集部
一つ一つに理由があるんですね。
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所さん
あとね、バネ下係数が重くなり過ぎちゃうと、走りがダメになっちゃうんですよ。だから、20とか22とかの重いホイールを履いてしまうと、止まるのも曲がるのも性能が落ちてしまうんです。前々から言ってるでしょ?
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編集部
ハイ。
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所さん
このクルマであれば、17インチまで。デザインも走りも損なわないわけなんですね。
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編集部
勉強になります。
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所さん
17インチLOVEですよ(笑)。
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編集部
(笑)。
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所さん
究極の仕上がりだね。

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