現行の6.1HEMIを搭載し、脚廻りを全て作り替え、ブレーキ、ホイール、タイ
ヤ、ボディ、全ての機関に手を入れ直して、作り上げられたロードランナー。
作業開始から約2年。ついに完成でございます。
オリジナルの欠片も無い
それが最大のポイント
ついにロードランナーも完成しましたね。
はっきり言って、このクルマは、最強ですよ。
乗り味はどのような感じなんですか?
デカイから、キビキビは無いよ。そうだなぁ、皆さんがあまり経験したことが無い感覚かもしれないね。こないだも、サンダンスで4〜5人乗って移動してたんだけど、ちょっと加速してから、交差点を曲がろうなんてすると、みんな慌てるよね(笑)。
速すぎてですか?
いや、こんなに加速した後に、あの交差点曲がれるのかなって思うんじゃないの、こんなデカイクルマがさ。
なるほど。
でも、全然曲がるんですけどね。
今回のクルマのポイントってどの辺りになるんでしょうか?
オリジナルが欠片も無いってことだよ(笑)。オリジナルはカタチだけ。
欠片も無い。
ブレーキから、脚廻りから、エンジンからさ。
確かに。
絵柄だけだよ。ガソリンタンクも何もかも違うんだぜ。配線も、ホース類も全部。マフラーも。
全部今の技術のモノですもんね。
だから、走ることに関しては今の技術で良いと。で、デザインに関しては、1970年代初頭までのモノが良いと。
なるほど。
そういうことです。
ロードランナーに関しては、オリジナルの状態でお乗りになっていた時代もあるわけですよね。その当時より乗りやすくなってるんですよね?
うん。でね、コルベットもニューエンジン、ニューミッションで脚廻りも換えてるし、コブラなんかもやってんじゃん。でも、極まったのがロードランナーですよ。
極まりましたか。
極まりましたね。このページで一番最初の写真なんか良いよね。全体像が写ってないのに、このかっこよさって無いよな。
素晴らしい造形ですよね。
ホイールあんじゃん。これは15インチじゃだめなんですよね。このフェンダーアーチに17インチがかっこいいんですね。デザインは当時のモノなんだけど、やや大きなホイールというところがカッコイイわけなんですよ。
その“やや”って所がポイントですよね。
これが20インチとかじゃダメなんですよ。そのサイズアップは走りに関係ないから。
なるほどぉ。
つまり、走るために履き替えているわけですよ。現代のラジアルタイヤを履くために17インチにしているんだよ。最大の目的はそこなんですよ。
そういうことなんですね!!
良いタイヤが履きたいからそうしているわけで、15インチで良いタイヤがあるならばそれはそれで良いんですよ。
ほぉぉぉ。
15インチじゃ選べないんですよ。食いつきが良いタイヤが。17インチだと良いタイヤが選べる。20インチでも選べますよ。でもそれは余計なんですよ。そこまで大きくなくても選べるんだから。元々15インチで、その70年代のデザインを崩さない限界が17インチなんですよ。
一つ一つに理由があるんですね。
あとね、バネ下係数が重くなり過ぎちゃうと、走りがダメになっちゃうんですよ。だから、20とか22とかの重いホイールを履いてしまうと、止まるのも曲がるのも性能が落ちてしまうんです。前々から言ってるでしょ?
ハイ。
このクルマであれば、17インチまで。デザインも走りも損なわないわけなんですね。
勉強になります。
17インチLOVEですよ(笑)。
(笑)。
究極の仕上がりだね。