バイク

カブの魅力は何ですか? 『所さんとスーパーカブ』 ロングインタビュー その3

激しい盛り上がりを見せているスーパーカブ。
世田谷ベースにありそうで無かったスーパーカブに、今所さんが惹かれている理由とは?
スーパーカブをどうやって遊ぶのが面白いのか? 今後所さんはどんなカブ遊びを考えているのか? 世田谷ベースにて、所さんに今の思いを聞いてみました。
その2からの続き)

ハーレーやBMWを通して見ると
カブの乗り味ってどんな感じなんですか?

所さん

カブはね、目黒ぐらいまでしか行ってないけど、頭打ちが早いから、つまり60㎞/hぐらいしか出ない。70〜80㎞/hぐらいまでの余裕は欲しいんだよ。でも、まあそんなに飛ばすバイクじゃないから、自分で控えめにするんだよ。ビリビリビリってケツが痛くならない程度の回転数でいきましょうっみたいな。じゃあ、50㎞/hでいいや、みたいな。そこがカブの味なのかな、いいところなのかなって思うから。イヤじゃないよ、ぜんぜん。面白いよ。スクーターも同じなんだと思うんだけど、前にタンクがないっていうのがオートバイじゃないんだよね。ジャンルが違うんじゃない、うん。自転車に近いのかもしんない。
 ただ自転車とほど遠いのは、自転車は自分の力だから。そこに火が入っているからね、カブは。そこが全然違うところだけど。乗り物っていえば自転車に近いのかなぁ。いやぁ、楽しいよ。カブ。でもね、C65もオイルがジャージャー出ているときはOHCに進化したエンジンなのに、調子が悪いわけじゃん。キャブもでたらめな調整で俺が乗っていたから。だからなんか一昔前のエンジンみたいな感じ。つまり、OHV的なOHCというか。良いのは、完成されたOHC。つまり、70だね。ライトが下に付いた時代に比べると、明らかに近代を感じる。OHVの90はね、排気量の大きさから来る安心感があるよね。50とか65が“カパカパ”いっているのに対して、90は“ガボボボボ”って。ハーレーっていうと程遠いけど、似ている所がちょっとあるんだよね。でもどれも、50も65も90も味はそんなには変わんないよ。

今言ったのは細かい話であって。そんなに乗って、こっちじゃなきゃっていう衝撃はないよ。どれも似たり寄ったり。似たり寄ったりなんだけど、なんだろね、あと、あれもあるじゃない、アクセルの渋さとかさ。やっぱり、ライトが下にあるシリーズは古いモノだからさ、個々の差が出やすいじゃない? 古いモノだから、CM90が全部同じアクセルの渋さじゃないし、スルスルしてる90もあるだろうし。その差は65も、70も90も個々のメンテの仕方で変わっちゃうわけだよね。アクセルの巻き上げだって、ずいぶん巻き上げないと吹け上がらないねっていうのもあれば、ピーキーにちょっとやればブゥーンて吹け上がるのもあるし。それは個々のもので。バイクの型式の差ではないもんね。

その4へ続く

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