What is PAN-HEAD ENGINE ?
いま売られているハーレーのエンジンは、2000年代に登場した水冷式のV-RODやSTREETを除くと「Vツイン」であることともう1つ、バルブ駆動システムが「OHV」であることが特徴となっている。構造上の難しい話はさておき、ハーレーならではの低回転域から鼓動感あふれる力強いエンジンフィーリングは「OHV」だからこそ生み出せるもので、シボレー・カマロやフォード・マスタングといったアメ車もやはり「OHV」を採用し続ける。構造がシンプルで治すのも比較的簡単、ロッカーアームやプッシュロッドが発する独特の振動や音が心地良いなど、分析すればいろいろな事が言えるが、これはアメリカ人が分厚くて硬いステーキが好きなように、理屈抜きにしてOHVエンジンを愛しているということ。それに尽きるのかもしれない。前置きが長くなったが、この「OHV」がハーレーで最初に登場したのは1936年の「ナックルヘッド」。そこから48年の「パンヘッド」、66年の「ショベルヘッド」と脈々と受け継がれ、現代に至っている。ナックルに代わるパンヘッドは、オイル漏れやオーバーヒートという問題を抱えていた鋳鉄シリンダーヘッドをアルミ製に進化させたのが大きなポイント。ちなみにパンヘッドと呼ばれるのは、ロッカーカバーが「鍋=PAN」に似ていることに由来する。このとき、排気量1000cc=46psの「EL」と、1200cc=50psの「FL」の2本立てで、より高性能だったFLが注目を集めたのは言うまでもない。晩年、セルスターターが搭載されるまでは、始動はキックアームを踏み込んでおこなっていた。
フェンダーを切ったのはまんざら無駄じゃなかったんだよ。
もう結構製作進んでるんですね。
うん。もうクランクケースはついたって言ってたから、そろそろセルが付いて戻ってくるんじゃないのかな?
03へつづく
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