天才所さんは突如としていろいろなことを思いつき、それを確実に具現化して楽しんでしまうのです。例えば、今回製作された時計のカスタムも、所さんのひらめきによって生み出された傑作。こんな時計、見たことありません。

これ、スゴイでしょ?? 時計のムーブメントを外してクッキーを入れちゃうっていうさ。もうこの人は何を考えているんだかわかりませんね。この時計を自慢するとさ、みんなあれだもんね、クッキーが回っているとか、蓋を開けると時計が入っているとか思うみたいなんだけど、そんな仕掛けはドコにもありませんからね。私ならばそういうことまでやりかねないって思うんでしょうね、皆さん。クッキーに5個開いている穴を基準に時間がわかるみたいな。でもね、時計の機能は一切ありません。えぇ。
たとえば、食べるものがなくなってしまったときに、クッキーが食べられますって非常食的な機能があるとか。あっ、でもクリア吹いちゃったからもう食べられねーか。

時計にクッキーを入れるっていったいどういうことなのか?
その作業工程に密着してみました。作業を行ってくれたのは、横浜の時計職人。まず、時計のベルトを外し、裏蓋を開けるところから。裏蓋を開けて、ムーブメントを取り出します。今回ベースとなるケースの直径を測ってみると、所さんの大好きな無印良品のいちごジャムサンドクラッカーがぴったりということが判明。実際に入れてみると、ジャストサイズなのです。じゃ、コレを入れて裏蓋を閉めれば完成。とおもいきや、そのまま入れてしまうと、クッキーの油分でガラス面がベトベトに。なので、油分を拭き取り、クリアで塗装してクッキーの表面についた油分や塩分を封じ込めてしまうことに。両面をクリア塗装し、乾燥させた後、クッキーをケースに収めて裏蓋を閉めたら完成。前代未聞のクッキー入り時計（時計の機能が無いので、正しくは：腕時計のケースにクッキーが入ったバングル）の完成なのです。