激しい盛り上がりを見せているスーパーカブ。
世田谷ベースにありそうで無かったスーパーカブに、今所さんが惹かれている理由とは?
スーパーカブをどうやって遊ぶのが面白いのか? 今後所さんはどんなカブ遊びを考えているのか? 世田谷ベースにて、所さんに今の思いを聞いてみました。
(その5からの続き)
クルマやバイクを楽しむ為に
とっても重要なこと
クルマ屋さんとか、バイク屋さんとかと親しくなる。まず大前提として、そこは重要だと思いますよ。今度作るC M90だってさ、いきなりサンダンスにエンジン持ち込んでポート研磨してくれって言ったら、断られるよ、そんなもん。「ウチはハーレー屋だから、カブはやらないよ」って。端っから相手にしてくれないよ。でも、ウチの場合はもう30年以上の関係があるんで。ウチがカブやってるって話になって、それがOHVともなればね。サンダンスの技術でスーパーカブのOHVを仕立てますよと。そういう流れになっていくわけですよ。もともとそういう風にしようと思ってたわけじゃないんだけどね。自然とそういう事になっていくわけですよ。
ご近所と親しくなってれば、ちょっと留守見てくれたりとかしてくれるわけだよ。それが疎遠だったら「ウチじゃねえから、関係ねえから」ってなっちゃうよ。挨拶の一つもするっていうのは大事なことなんだよ。オートバイをイジる、クルマをイジるってことだってそういうことが大事なんじゃないの? って思うけどね。お客なんだから、お金出して「これやってください」って言っても良いモノなんか仕上がらないし、そういう付き合いをしていると、合わないレプリカが出てきた時には、泣き寝入りか、返品&返金ていう面倒くさいことをやらなきゃいけない。
だから湘南のカブクラブだって、水戸藩のカブクラブの人だって仲間がいるからさ。融通きくんじゃない? 仲がいい、仲間がたくさんいるから「ちょっとウィンカー譲ってくれよ」とか、そういうことになるわけだよね。それが疎遠だったら、やっぱりそこにお金が発生したりとか、順番待ってたり、嫌な思いをしたりとかってなっちゃうわけ。貸借りって面倒くさいけど、そういう貸借りは後で楽しい方向につながっていくからね。「こないだのウインカーの借りがあるからなぁ」なんて。そういうことだと思うよ。カブねぇ、面白いわぁ。
カブの魅力は何ですか?
『所さんとスーパーカブ』ロングインタビュー 完