04JunHONDA CB250T CUSTOM PROJECT 11 トリプルツリーをワンオフしよう!! パソコンで設計図を作る所からスイングアームと同様に、フロントフォークもヤマハ製に。様々なタイプのフォークを検討した結果、『TZR』用のフロントフォークがドンピシャということが判明しました。このフォークを使用するために、トリプルツリーはワンオフにて製作。マシニングセンタによって削り出すための設計図がこちら。ブレーキは、クラシックなAPレーシング。ディスクはスチール製の2ピースに決定。クラシックかつレーシーなテイストに仕立てます。 フォーク径とハブの横幅にピッタリ削り出されたばかりのトリプルツリーをフレームに装着し、フィッティングを確認。ピカピカ光ったアルミ素地のままだと、いかにも作りました感が前に出てしまうので、ブラックアルマイトを施すことに。リアショック同様、パーツがあまり主張しすぎない方向へ。 レーサーから拝借しちゃいましたTZRのレーサーに使用されていたフロントフォークをオーバーホール。ノーマルフェンダー用の台座を全て削り落として、表面を旋盤で綺麗に削って仕上げることで、シンプルなボトムケースにアレンジしています。街乗り用にセッティングは変更済み。フレーム同様、不必要なモノは一切無くしてしまうことで、シンプルで美しいフォルムが完成するのです。 性能とデザイン性が優れているキャリパーはコレだ!!空冷シリンダーのようなフィンが切ってあるAPレーシングは、レーシーな雰囲気がなんともカッコイイ逸品。1970年代のホンダにもよく似合う。キャリパーのブラケットもトリプルツリー同様、コンピューターで図面を起こし、マシニングセンタによって切り出されたワンオフモノ。下側を軸受け、上部をボトムケースに留めて装着します。 トライアンドエラーの連続なのですTZRのフロントフォークに最初から付いている2つの台座を使って、ヤマハ製のキャリパーを試してみた時の写真。性能的には問題無いとは言え、コレじゃ全然雰囲気出ませんね、と、あっさり却下。よって、ボトムケースのキャリパーの上部の台座は削り落とされることに。 2ピースローターがカッコイイ!!APのキャリパーに組み合わされるのは、ベルハウジングとディスクが別体となった2ピースのレーシングローター。ステンレス製では無く、あえてスチール製のディスクを使用することに。ちょっとした湿気でジワっと涌いてくる錆が、趣があってカッコイイのです。