ホビー

M4 “Sharman” TANK COLLECTION 07 

所さんが追求する戦車の世界 M4A1

アバター
これはね、色味がいい感じだよね。これは一番綺麗にできてるかも。色合いが良い。これはベースに鉄色を全部塗って、そのあとにカーキを塗ってるんだけど、薄めに塗ってるから、鉄の色が少し見えてる感じっていうね。MATO TOYSのボディにタミヤのアタマをつけた一番最初の作品だね。これはね、ちょっとかっこいいんですよ。錆だけじゃなくて、全体的に鉄が出てきている感じがね、うーん、良い。
アバター
戦車の色味って、一台一台が違うんですね。
アバター
だってさ、他のと変えたいじゃん(笑)。あっ、これはね、おもしろんだけど、このヘッドはタミヤ製なんだけど、アメリカから買ったやつなのね。そうすんと、ハッチが開かないの。日本で売ってるやつは、ハッチが開くんだけど、アメリカから買ったヤツは開かないの。1/16のタミヤ製シャーマン戦車なんだけど、アメリカと日本で違うのね。
アバター
不思議ですね。
アバター
だしょ? 日本のタミヤのは後付のハッチか、もしくは開閉式なんだけど、アメリカのはワンピースのプレスなんだよね。
アバター
どういうことなんでしょうね、これは。
アバター
そういえばね、アンテナの位置も、違うんですよ。タミヤの戦車はアンテナがボディの後ろ側からでているんだけど、MATO TOYSのはヘッドの上からでているんですよ。実際の戦車は、無線のアンテナがヘッドの上からでているから、MATOTOYS方式の方が正しいっていうね。
アバター
編集部:でも、タミヤのヘッドを付けた場合には、どうするんですか?
アバター
移植するんですよ。ヘッドに穴ぼこ開けて、配線を持ってきて、アンテナ付けて。
アバター
良い部分は残して、悪い部分は改善する。大変な作業ですねぇ。
アバター
やるんですよ、ワタシは(笑)んじゃ、次はタミヤの持ってきてみようぜ。

タミヤのヘッドを付ける方法

一番最初、そして3と5番目にご紹介した戦車は全てボディがMATO TOYSでヘッドがタミヤ製。それって一体どうやるんですか? その秘密に迫ります。

こちらが箱から出したばかりのMATO TOYS製M4A1。
この車輌にタミヤのヘッドを付けて、ウェザリングを施し、作品として仕上げていくのです。
MATO TOYSの戦車はビスではなく、接着でボディが作られているのです。
なので、まずはヘッドを切り取る所からスタート。
ヘッドをカットしていくと、中身がだんだんと見えてきます。
左に見えるのは、砲塔を動かすためのモーター。配線を壊さないように、慎重に。
根気強くヘッドを切り刻み、ようやく大部分のヘッドを破壊。
写真左に写る大量のプラスティック破片。作業の大変さが伺えます。
砲塔と砲塔を動かすためのモーターシステムを全て摘出し、ヘッドの撤去は終了。
ココまでの所要時間は約1時間。
タミヤの砲塔を装着するために、土台部分を綺麗にならしていきます。
リューターとやすりを駆使し、バリを全て取り除くのです。
平らになった土台に、タミヤ用の砲塔を付けるためのベースフレームを装着。
ココまで来れば、ヘッドの装着まであと少し。
ヘッドを装着する前に、アンテナの配線を組み込みます。
タミヤ製はリアにありますが、MATOTOYSはヘッドの上にアンテナが付くのです。
ヘッド装着完了。上の写真と見比べてみると、ヘッドの形状が大きく変化したことが分かりますよね。ここからは、ディテーリングの作業開始。
フェンダーには、半田ごてで焼きを入れて、
ぶつかって凹んだ具合が実にリアルに再現されているのであります。
ボディ後方部にも、ぶつかって凹んだ具合を作り出します。
キャタピラーが拾い上げたモノが勢い良くフェンダーにぶつかったイメージ。
凹みの処理が終わったら、全体を鉄色に塗装。
塗料は、モデルガン用の塗装用としてリリースされているブラックスチールを使用。
半田ごてで作り出した凹みに、錆び加工を施すとこの通り。
塗料が剥がれ、その部分から錆が発生した雰囲気がリアルに再現されているのです。
反対側のリア。キャタピラーのエッジには、明るいシルバーを塗り、
塗装が剥げて金属の地金が出てしまっている雰囲気を作り出します。
半田で凹ました部分のみならず、ボディの全体に錆び加工を施し、下地処理は終了。
ここから、オリーブドラブをエアブラシで吹いていきます。
オリーブドラブが少し塗装された状態で、砲塔を装着。
ココまで来ると、ほぼ完成の領域です。箱から出した状態と比べると全くの別物に。
ステンシル風の文字はフリーハンドで。
この状態からもう何回か薄めのオリーブドラブをエアブラシで吹き、
ボディ全体のトーンを整えて、ついに完成です!!

97ch Pick Up

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