オイル漏れの原因は如何ともしがたい
クランクシャフトの不良にあり
ちょっと走るだけでダラダラと漏れてしまうオイル。相当なことがないかぎりこんなにオイルは漏れないはず。ということで、その原因を究明したところ・・・・・・。
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クランクシャフトのオイルシールが接触する場所に、金属を溶接したような凸凹が。これでは、オイルシールを新品にしても、隙間が開いてしまっているので、オイルはダダ漏れになってしまいます。いったいなぜこんなことに?
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向かって左がアイドリングスクリュー。右がエアスクリュー。エアスクリューが全閉(スロットルが開く方向)になり、アイドリングスクリューが締め込まれている(アイドリングが高くなる方向)、スロットル全開状態から全閉にしてもアイドリングが下がりづらい状態でした。これが、アクセルが戻らなかった原因。セッティングをやり直し、完璧な状態に。念のため、スロットルワイヤーをワイヤリングし、ケーブルが引っ張られてもアクセルが開かないようにカスタムしてます。
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本来、クランクシャフトの先端にネジ山が切られていて、その先端にフライホイールを“ナット”で固定するという構造になっているはずなのに、このクランクはシャフトの内部にネジ山が切られ、“ボルト”でフライホイールを固定するという形になっていました。おそらく、レストアする段階で、フライホイールをとめていたネジ山が壊れてしまい、無理矢理直した結果こうなってしまったのでしょう。シャフト自体がボコボコしているのは、一度シャフトをカットして、ネジ山を切ってから溶接して繋いだためだと推測されます。凄い直し方ですねぇ。当然クランクシャフトは交換。C65のユーズドを探し、それを芯出ししてバッチリな状態に仕立てます。
気になるパーツは全部リフレッシュ!!
折角オーバーホールしたので、オイル漏れの原因カムチェーンテンショナー、カムチェーンガイド、カムチェーン、クラッチ、クランクのベアリング、コンロッドなども交換。ここまでやっておけば、あと20年くらいは調子よく動いてくれそうです。
Honda Super Cub C65
日本列島カブを買う旅 完
お読み頂きありがとうございました。
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