アメリカから大量に届くフレームを所さんがひたすら組み立てていく。そんな日常が続くと、いつの間にか世田谷ベースが自転車で溢れかえってしまったのでした。その中の一台「スイングする自転車」とは・・・。
もうね、うちは自転車屋ですよ。どうなのこの台数は(笑)
まだ後何本かフレームが到着しますからね。でもさ、カッコイイよね、バルーンタイヤのクルーザーは。圧倒的に乗りやすい。そこですよ。街の中をタラタラ流すなら、クルーザーは気持ちいいよね。そういや、あれ見せたっけ?? むかしウチにもあったんだけど、どっかに行っちゃったみたいで。スイングバイクって言うんだけど、くだらねぇんだよ。下にあるからさ、ちょっと見に行ってみる?
どーなのこれは?
シートの下にもう一つ軸が設けられているんですね。乗るのは、相当難しそうですけど・・・。
この手の自転車は悩んだら乗れないからね。もうね、勢いつけてターァァット走っちゃう。走っちゃえば何とかなるもんなんですよ、こういうのは。ほらね。
めちゃくちゃ上手ですね。
ね、面白そうでしょ?
自転車も掘り下げていくと、色々面白いもの沢山ありそうですよね。
面白いと言えばね、このブレーキシステムがスゴイですよ。ブレーキTOブレーキFROMブレーキレバー。右のレバーと左のレバーがワイヤーで繋がってるんだけど、コレ作るのメチャクチャ大変なんだから。
タダつなげただけだとレバーは戻っていかないんで、中にバネを仕込んでありますからね。一見普通のブレーキに見えて、右を握ると左が戻り、左を握ると右が戻るっていうね。これをどれかの自転車につけてみようと思ってる訳なんですよ(笑)
どうやって止まるんですか?
心のブレーキ(笑)。あのね、安全にしすぎると危険なんですよ。危険ぐらいの方が逆に安全なの。わかる?最近はなんでも丁寧に安全安全ってやるけど、そうすんと、なんでも安全だってことが前提になっちゃうから、何も考えない人が多くなっちゃうわけですよ。安全の上にあぐらをかくというかさ。
ライターなんかもそうですよ。子供がいじったら危ないからって、簡単には着かないような仕組みになってますけど、安全だと思ってるから子供の手の届くような所に親が置くんでしょ?もっと危険なモノにした方が良いんじゃないかとも思うんですよね。そうしたら、子供の手の届かないところに置こうと気をつけるでしょ?そういうことなんですよ。だから、ブレーキもね、付いてるからって飛ばして良いって事じゃないんですよ。最初からゆっくり走ればいいんですよ。そうすれば安全なんですから。そういうことだと思いますよ、ワタシは。