ムーンオートクオリティーで隅々まで完璧に仕上げたSLK
改造前の姿。リアウインドウはむちゃくちゃ大きく、オープンカー的なイメージは希薄。ボディラインは後ろ上がりになっており、お尻がやけに分厚いのです。
バリオルーフと呼ばれる、格納式のハードトップ全面に幌用の生地を貼り付け、ソフトトップ的イメージに。窓枠は限界ギリギリまで狭く仕立てることで、いかにもソフトトップらしいデザインを追求しております。
Aピラーの付け根から、リアボンネットまでをブラックアウトしているのは、お尻上がりになっているボディラインを地面と平行に見せるため。
フロントガラスの上の部分まで幌を貼り、エッジをステッチ処理することで、いかにも幌が閉まっていますよ感を演出。この辺りの処理が完成度を飛躍的に高めています。
窓の上の所まで生地を貼って、いかにも幌を被っていますよ感を出しているところが大正解だね。ハードトップの切れ目で切っちゃうと、幌っぽさが演出できないもんね。
屋根を横から見ると、屋根の上に凸凹が見えます。これは、布地の下に突起物を入れ込み、その上に幌を貼ることで、ソフトトップの骨的なフォルムを演出しているのです。コレがあるのと無いのではイメージが全然違った物になってしまうのです。
運転席から見える後方視界を改造前と変えることなく、限界まで窓を小さく。ムーンオートの細かい配慮がスバラシイのです。
ブラックアウトしたラインの下には、ベージュのピンストライプを。ただ黒くしただけだとシルバーとブラックの境界線があまりにもはっきりしすぎてしまうため、ベージュのラインを一本入れるととっても収まりが良いのです。
リアウイングはあえて取り外す方向に。せっかくお尻の分厚さを消すためにブラックアウトしたわけですから、そこに突起物があると邪魔になってしまうのだ。
まるでモーターショーのようなクオリティだね。どこかのメーカーがきっと真似するよ。これでまた、鑑賞しながらお茶が飲めるクルマが一台増えちゃったな。