そしたらたまたま雅感出てるショベル用のロッカーカバーがあったと。前々から良いなぁ良いなぁって言ってたパーツなんだけど、俺、ショベル持ってなかったからさ。好都合なことにこのロッカーカバーが付くじゃんってことになったと。あれはね、サンダンスに入ってきたばっかりの時から凄く気になってたロッカーカバーなんだよね。ショーウインドウに飾ってあって、みんな気にならなかったのかなぁ?
サンダンスの倉庫からはどんなモノが発見されたのですか?
サンダンスの2階になんか丁度良いボロが転がってないかなぁと。例えば、開発途中のとかさ。タンクなんかさ、オリジナルのタンクを開発する際にベースとなってたモノとか、そんなんが転がってんじゃないのと。そしたら、タンクが出てきたり、スピードメーターが付く部分のアッセンブリーとか、「これボロくて良いねぇ、真鍮の具合が何とも言えないねぇ!!」なんてそんなの出てきちゃったから、あらららら、パーツココで揃うじゃんと。そしたら、嬉しくなってっちゃったんだよね。思ってるモノが手に入るからさ。それは何でかって言うと、半端な時代のショベルヘッドをいじってるから手に入るんだよね。これが例えば俺がね、綺麗なパンヘッド作りたいとか、あるいはナックルとか言ってたら揃わないよね。そしたら、純正パーツを買おうとかそうなっていくじゃない。でも端っからジャンクだからね。それが目標だから、何でも良いわけ。年式も関係ないじゃん。例えばタンクなんか、出てきたのは60年代のと50年代のモノなんだけど、そんなのも、片方ずつ付けちゃえば良いやって。格好良きゃ何でも良いわけで。メインキーのスイッチが付いているメーターパネルのアッセンブリーだって、カッコイイから!!とかね。
所さんとしてはこういうバイクの作り方は初めてなんですか?
そうだよね。いままではだいたいの外壁みたいなモノしか言わないじゃん。つまり、オートバイ屋さんにもクルマ屋さんにもさ、例えば、ナックルヘッドの単気筒が良いとか、イメージだよね。例えば、タンクは四角い方が良いとか。ダートラっぽい単気筒が欲しいとかさ。それが昔作ったビュエル・ブラストベースのダートレーサーだったり、今車庫に入っている単気筒のナックルだったりするわけですよ。グッドイヤーカラーに塗っちゃおうとか、大体のことですよね、言うのは。で、今度のは、パーツ持って来ちゃこの位置だなとか言ってテープで留めたりして作ってるわけだから、全体像は100%俺だね。サンダンスには悪いけど、きっと、他の場所に付けたいかもしれないけど、でも、ライトはこの位置ね、みたいな。それがほんと、スゴイ楽しい。例えば、アメリカでシート買って、ココに届いて、開けて、載せてみたら、やっぱりイメージ通りだった!!って凄く嬉しくなるよ。
61年純正って、マジックで書いてあるよ。コレは右のタンクだから、左は無いかなぁ。あっ、それ良いんじゃないの?年式が違う?逆にその方が面白いんじゃないの?右のタンクが60年代で、左のタンクが50年代。うん、それで行こう!!