ブルーイングというのは、鉄を錆びさせて着色する技術のこと。ブルーイングを施したモノは、すでに錆びているわけで、つまり、それ以上錆びることは無いということなんです。で、どうやってブルーイングするかというと、まず、モデルガンをバラバラにするところから始まります。ペイントの上からではブルーイングの溶液は反応しないので、元々乗っているペイント類を全て剥がし、スチールもヘビーウェイトプラスティックも素地にしていきます。で、そこにブルーイングの溶液を塗りこんでいくと・・・・・・。

Model Gun Bluing
銃の磨きすぎで所さんの爪が危険な状態に
ブルーイング強化月間。毎日早起きして、所さんはブルーイングに励むのです。机の上にはズラリとブルーイング済みのモデルガンが並びます。

おはようございます。

おはよー。郷くん来たから一服しようかなぁ。

ずっとやってたんですか!?

きょうはね、朝六時半に起きてすぐに事務所来て今までやってた。昨日は仕事終わって夜の11時くらいまでやって。ズーッとやってますよ。だからね、もう人差し指の爪の脇が剥がれてきて痛いの(笑)。

徹底的ですね。

そうね。家でテレビ見てるときも磨きながらだしね。この男はやり始めるとしつこいからね。

随分沢山完成しましたね。

あと机の下に2丁あるから、コレ終わったらそっちやろうかと思って。

半端ないですね。

でもさ、面白いんだよ。最近はブルーイングの溶液を3つ使い分けてんだけどさ。それぞれ反応した後の色が違うの。そうすんと、ちょっとまだらな感じになってさ。これがまた良い雰囲気なんですよ。

この銃がそうですよね。錆び方のレベルに差があるというか。全体的に同じ色になっていないところが、本物っぽくて雰囲気ありますね。使い込まれた感じというか。

そうなんだよ。

もう、ここまで行くと、本物以上のクオリティですね。

最近は本物の銃もブルーイングしないでパーカライジングって処理するのも多いから。実際、こんな作業して作るの大変だもん。

へぇ。本物もブルーイングじゃ無いってあるんですね。

そうそう。だから、そういう意味では、こっちの方がそれっぽいよね。



最初に地金を出すために全部磨くのですが、ブルーイングを施すと、全面がさび色に。せっかく磨いたのに台無し。って感じになっちゃうのですが、ここから、ひたすら磨いていくのです。熱中しすぎて、気がつくとクビが上がらなくなってしまうほどに肩が張ってしまうことも。やり過ぎには注意しましょう。
今日も早朝から磨いてます
よし、綺麗になってきたぞ!!