クルマ

東海岸からやってきた 所さんのホットロッド その6

ロッドモータースの開業と所さんとの出会い

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柏木
大学卒業して、縁あって横浜の老舗ショップに就職することができたんですよ。そのショップには社長の息子が二人いて、そのうちメカニックをしていた一人が渡米することになったんです。その時に社長に「一緒にアメリカに行って手伝ってやってくれないか?」と頼まれたのが渡米のきっかけ。当時、将来の予定が何かあるわけでもなかったので、あまり考えずに渡米を決めちゃって。その時、コイツ(葛木良さん)は幼稚園年少。まずは先に自分が行って、住む場所などを整えた上で、後から嫁さんと良がやってきました。
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でも、そのパートナーと喧嘩して、店をソッコーで辞めちゃってるからね(笑)。
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柏木
行ってみたら話も違うし、状況も違う。条件も合わないので、社長に「やめてもいいか?」と相談した上で店を辞めたんです。それで、辞める時に社長が「これからどうする?」と心配してくれて。実際、日本での生活を全て捨てて渡米しているので、戻る場所もない。だから社長に「すぐに帰るわけにはいかない。こっちで店をやりたいので協力してくれないか?」と話をしたら、資金援助をしてくれた。それでサンフランシスコで設立したのがロッドモータース。ロッドモータースはアメリカで作った会社なんですよね。その当時、アメリカのお客さんだったデザイナーに、ロゴも考えてもらって。アメリカ滞在期間は4年半ぐらいで、そのあと、アメリカから戻ってきて、1年ぐらい経った時に知り合いのダイゴってのがいたんだけど、その人から「所沢の方でコルベットを持ってる人がいるんだけど、調子が悪くってみてくれるショップを探している」という話があって「いいよ。ウチでみるよ」って。
その時は誰だか知らなかった。
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編集部
それが所さんの赤いC2コルベット。
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柏木
そう。初めて会った時に「あっ!この人!」って思って、所さんに「みてくれる?」って言われ、「いいですよ」って応えてから33年ぐらいのお付き合いになりますね。まだ当時は所さんも今みたいじゃなくて。「笑っていいとも」に出始めの頃だったんじゃないかなぁ。クルマがしょっちゅう壊れてさ、所さんが仕事に行く途中で止まると電話が掛かってくるの。で、現地に行ってみると所さんがクルマの中で寝て待ってるんだよね。「番組(収録) はどうしたんですか?」と聞くと「置いていくのもヤダからさ」と言って待っててくれた。
それ以来、所さんと一緒にいろんなものを作らせてもらいましたよ。

次回へ続く

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