所さんが追求する戦車の世界 M4A1


これはね、色味がいい感じだよね。これは一番綺麗にできてるかも。色合いが良い。これはベースに鉄色を全部塗って、そのあとにカーキを塗ってるんだけど、薄めに塗ってるから、鉄の色が少し見えてる感じっていうね。MATO TOYSのボディにタミヤのアタマをつけた一番最初の作品だね。これはね、ちょっとかっこいいんですよ。錆だけじゃなくて、全体的に鉄が出てきている感じがね、うーん、良い。

戦車の色味って、一台一台が違うんですね。

だってさ、他のと変えたいじゃん(笑)。あっ、これはね、おもしろんだけど、このヘッドはタミヤ製なんだけど、アメリカから買ったやつなのね。そうすんと、ハッチが開かないの。日本で売ってるやつは、ハッチが開くんだけど、アメリカから買ったヤツは開かないの。1/16のタミヤ製シャーマン戦車なんだけど、アメリカと日本で違うのね。

不思議ですね。

だしょ? 日本のタミヤのは後付のハッチか、もしくは開閉式なんだけど、アメリカのはワンピースのプレスなんだよね。

どういうことなんでしょうね、これは。

そういえばね、アンテナの位置も、違うんですよ。タミヤの戦車はアンテナがボディの後ろ側からでているんだけど、MATO TOYSのはヘッドの上からでているんですよ。実際の戦車は、無線のアンテナがヘッドの上からでているから、MATOTOYS方式の方が正しいっていうね。

編集部:でも、タミヤのヘッドを付けた場合には、どうするんですか?

移植するんですよ。ヘッドに穴ぼこ開けて、配線を持ってきて、アンテナ付けて。

良い部分は残して、悪い部分は改善する。大変な作業ですねぇ。

やるんですよ、ワタシは(笑)んじゃ、次はタミヤの持ってきてみようぜ。
タミヤのヘッドを付ける方法
一番最初、そして3と5番目にご紹介した戦車は全てボディがMATO TOYSでヘッドがタミヤ製。それって一体どうやるんですか? その秘密に迫ります。

この車輌にタミヤのヘッドを付けて、ウェザリングを施し、作品として仕上げていくのです。

なので、まずはヘッドを切り取る所からスタート。

左に見えるのは、砲塔を動かすためのモーター。配線を壊さないように、慎重に。

写真左に写る大量のプラスティック破片。作業の大変さが伺えます。

ココまでの所要時間は約1時間。

リューターとやすりを駆使し、バリを全て取り除くのです。

ココまで来れば、ヘッドの装着まであと少し。

タミヤ製はリアにありますが、MATOTOYSはヘッドの上にアンテナが付くのです。


ぶつかって凹んだ具合が実にリアルに再現されているのであります。

キャタピラーが拾い上げたモノが勢い良くフェンダーにぶつかったイメージ。

塗料は、モデルガン用の塗装用としてリリースされているブラックスチールを使用。

塗料が剥がれ、その部分から錆が発生した雰囲気がリアルに再現されているのです。

塗装が剥げて金属の地金が出てしまっている雰囲気を作り出します。

ここから、オリーブドラブをエアブラシで吹いていきます。

ココまで来ると、ほぼ完成の領域です。箱から出した状態と比べると全くの別物に。

この状態からもう何回か薄めのオリーブドラブをエアブラシで吹き、
ボディ全体のトーンを整えて、ついに完成です!!