キャップとペイントで質感大幅アップ「やっぱBMWのタンクは大きくないとね!」っていうのが所さんのイメージ。でも今回ベースマシンに選んだR75/6はUS仕様でタンクが小さい。これじゃあボリュームが全然足りません。ということで、R100RSに使われている大きなタンクを採用することに。でもそれをそのまま使うんじゃ能がありません。所さんのイメージプラモデルから得たインスピレーションに46Works中嶋さんのセンスを加え、バイクのイメージにあわせてレトロなアルミのタンクキャップを装着します。シックなグレーとベージュのツートンで纏めたら世田谷ベース仕様のオリジナルタンクが出来上がり。これでバイクの印象がガラッと良い方向に!
ペイントは46worksのカスタムマシンを長年ペイントしている立川のStupid Crownが担当。ジャーマングレーと薄いアイボリーのパターンは所さんのお気に入り。アルミの燃料コックと相まって大人っぽいイメージのタンクになっています。STUPID CROWN www.stupidcrown.com
ドイツ的な野暮ったいプラスチック製タンクキャップ。当時としては機能的だったかもしれないんですが、今見たらちょっとイマイチ。もちろんこれが良いっていう人もいますが、今回のカスタムでは純正のキャップは不採用。代わりに『エノット』のアルミ製キャップを取り付けることにしました。と言っても、そのままじゃ付かないので、まずフランジを鉄の丸棒から旋盤を使って削り出しで作成。このような細かな金属加工も中嶋さんの得意とするところです。
まずはタンクから燃料キャップの口金部分を切り取ってしまいます。タンクの裏側にも水抜きのパイプが通っているので切り取って穴が空いた部分を溶接で塞ぎます。これでキャップを取り付ける下準備が完了しました。
新しく作った口金をタンクに溶接。このネジ部にエノットのキャップをねじ込めばキャップの取り付けは完了。口金のパイプを内側に少し伸ばしているのはバイクが揺れた時にガソリンがキャップに直接かからないようにするため。これがあるとキャップからガソリンが滲むことが少なくなるわけです。普段から使う場合は結構重要なポイント。小さなパーツですがバイクのレトロイメージを高めるのにとても役立っています。
次回はハンドリングのキモ、フロントフォークです! 【vol.11へ続く】
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