所さんが追求する戦車の世界 M4A1 76
これは、ヘッドもボディもMATO TOYSですね。
どーなんだよ、このクオリティ。ガンローターシールドのエッジのアールやっぱこうじゃないとだめでしょ、MATO TOYS!! って、うるせーなぁ(笑)。
ガンローターシールドが、完成車そのままのようで、よく見てみると随分ちがいますよね。
編集部のスタッフがさ、また余計な資料を4冊も買ってきたから(笑)。
(笑)
その写真集を見てたら、こーなってんじゃんかよって、いろいろ発見しちゃって。で、作っちゃったら、上手いじゃないのよと(笑)相当だよ、これは。どっかでシャーマン戦車展っていうのやってねーかなぁ。出したいよ(笑)。
(笑)シャーマン戦車展、相当コアなファンが集まりそうですね。
そういうのやってたら、全部出したいよ。
ちなみにこのハッチの周りに付いているツブツブしているモノはなんですか?
これはね、当時布を引っかけるためにクリップみたいなパーツを付けてたんだよね。
なるほどぉ。だから先っぽが引っかかりそうなカタチになってるんですね。
それ、紙でつくるんだぜ。
紙ですか?
そう、紙を切って曲げてそのカタチにするの。って、どんだけ手先が器用なんだ、ワタシは。
ハンパじゃないですね。
そのほかにも足りない金具があるから、それも一個一個作るわけですよ。
ほぉぉぉぉ。
写実派だね、ワタシは。イヤイヤ、印象派でもあるな。だってさ、こんな戦車なんだろうなぁって、想像なんだからさ。写実派であり、印象派であり、そして前衛でもあると(笑)。
さすがです!!
でも、オレ丸書くの上手くない?
もしかして、戦車に書いてある文字とか、星のマークとか、フリーハンドなんですか?
そーだよ。スゴいでしょ?
えぇぇぇっ!! ちなみに、文字のセンターが抜けている、ステンシルみたいになっている文字はどうやって書くんですか?
それはね、あとから削るのよ。それを想定して、わざと削りやすいように、艶消し剤を沢山入れて、粉っぽい塗料で書くわけですよ。塗料をポロポロ剥がしやすい状態にしておくと。例えば、8っていう数字書くでしょ? 書いて、その後に、真ん中を真っ直ぐ削り取ると、ステンシルみたいな文字になるっていうね。工夫ですよ。
これまで何十年とペイントを手がけてきた経験が生きてくるんですね。
しかし、かっこいいなぁ。この工作は子供じゃできないよ。かぁぁぁぁ、やりますねぇ、ワタシったら。