多くのバイクはクランクシャフトなどと一緒にミッションを組み込むのですが、BMWフラットツインはエンジンとトランスミッションを別個に組み立てて後で結合させています。これら構造と考え方はクルマとほとんど一緒で、縦置きのシャフトドライブだから可能な方式です。今回はタッチとフィーリング向上のため、ミッション本体はモノサス用(新しい世代のモノ)を流用。搭載するときはまずエンジンにクラッチを取り付けてから車体に載せ、トランスミッションは別に組み立てておいて、後から結合させるという順番です。エンジンと同様にトランスミッションのオーバーホールやメンテナンスも、一般的なオートバイよりもかなり楽に行うことが可能なのです。
トランスミッションは一度分解してベアリングを交換。各ギアの摩耗や欠けなどがないか確認して組み立てていきます。トランスミッションケースはブラストから戻ってきたものを使用。途中まで組み立てたらシャフトを回しながら1速からトップまで変速してスムーズに作動することを確認していきます。
次回はフレームを仕上げちゃいます! 【vol.7へ続く】
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