バイク全体のシルエットを崩さず、ハンドリングを飛躍的に向上させたい。70年代のBMWは元々の素性が良いために、高性能なサスペンションをさらにグレードアップすることで劇的に走りが向上します。今回のマシンでは、フロントフォークに国産のφ41正立フォークを流用しつつ、外観をレトロにモディファイ。写真の様に中身が最新のフォークだと言われなければ、誰も気が付かない出来映えです。まったく違う車種からサスペンションを流用してしっかり走るようにするのはとても大変なことですが、BMWのチューニングノウハウに長けた46worksであればセットアップはお手のモノ。外観も走りも満足できる素晴らしいフロントフォークに仕上げてくれるのでした。
ベースのフォークは一度分解して、アウターチューブをブラックにパウダーコート。インナーチューブやメタル、シール類をすべて交換。フォークブーツはアウターチューブとの寸法が合わないため、ジュラコンを削ってアダプターを製作しています。
フロントフォークがノーマルよりも太いφ41mmになったため、フォークを取り付けるステムも変更しています。他のマシンのものをBMWに装着できるようにシャフトを削り出して打ち替え装着。ベアリングはテーパーローラータイプを取り付けています。
ステムにフォークを組み付けたらハンドルを取り付ける。ハンドルはブリッジの入ったオフロードタイプ。60年代のスクランブラーや70年代のオフロードバイクに使われていたデザインです。
次回、各部パーツをフレームに組み込み一気にバイクらしい姿に! 【vol.12へ続く】
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