ドノーマルのホンダCB250Tが世田谷ベースにやってきた時、所さん以外の誰もが最終的な着地点を見いだせてはいませんでした。ホントに格好いいバイクになるのでしょうか? カスタムのポイントを所さんと打ち合わせして、いざ作業開始。一つずつ作業が進むにつれ、徐々に見えてきた希望の光。その光を目がけて一歩一歩進んでいくと・・・・・・。世田谷ベースバージョンのCB250T製作記。その一部始終をお届けします。
所さんは、思いついた。70年代のホンダの2気筒がかっこいいんじゃないかと。ハーレーを筆頭に、コレまで数多くのバイクをカスタムして遊んできた〝バイク王〞が次なるカスタムベースとして着目したのは、誰も想像していなかった国産旧車で、しかも250ccなのである。あまりにも特徴の無い〝普通〞すぎる単車が、ホントに格好良くなるのでしょうか? 世田谷ベースへやってきたベース車両は1974年式のフルノーマル。そこそこのコンディションを保った車両を探そうと全国を検索してみたところ、これが思ったほど売り物は存在せず。ピックアップされた数台のサンプルの中から、価格とコンディションが見合ったモノを購入しました。各部ペイントがくたびれていたり、タンクの端にちょっとした凹みがあったりはするものの、フレームやエンジンなどは極上と言えるクオリティを保っており、全体的な雰囲気もスッキリとした印象。カスタムのベースとしては申し分ございません。
来ましたねぇ、CB。このださいタンクなんかもいいじゃん、理想的だね
イメージ的にはどんな方向ですか?
まずはいらないモノ全部取っちゃって、前後に太いタイヤ入れて、ハンドル周りなんか整理するだけで格好良くなっちゃうと思うんだよね。
レーサーっぽいと言うか、ライトウエイトな雰囲気ですね?
ほら、シートの後ろ側なんか全くいらないじゃん。そのあたりはフレームも切っちゃって。
ホイールは少し小さめに?
そうだよね。タイヤをなるべく分厚いのにしたいから、ホイールは小径だね。しかし、こうやって見てみると、エンジンはカッコイイもんなぁ、このバイク。だれも着目してないけど(笑)。旧いトライアンフとかさ、わざわざそんなバイク買うことないもんね。このCBで十分でしょ。うーん、見れば見るほどかっこいいエンジンだ。世の中はなんで2気筒のCBに注目しないか不思議だよな?こんなにカッコイイエンジンだなんて、誰も気づいてないでしょ? 見逃してましたねぇ