クルマ

ロードランナーカスタム その製作現場へ潜入取材 その10(最終回)

ロードランナー完成記念ロングインタビュー
所さんにカスタムのイロハを聞いてみました(後編)
前編からの続き

カスタムの基本はご近所付き合い?
オーナーの生活感が鍵を握る

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編集部
しかし、ここまで徹底したモディファイを施すのは相当久し振りじゃないですか?
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所さん
そうだよね。昔のコルベットなんかも相当やったけどね。あれは確か90年辺りのコルベットのエンジン搭載して、パワステなんかも付けて、乗りやすかったなぁ。
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編集部
もう25年くらい前の話になりますよね。
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所さん
そうだね。
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編集部
クルマをカスタムするという感覚って、当時と今は変化しているんですか?
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所さん
同じ。全く同じだね。違うとすれば、僕の生活感ですね。30歳の時の生活感と、60過ぎてからの生活感の違いが現れているよね。
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編集部
なるほどぉ。
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所さん
あとね、カスタムとかする上で大切なことはさ、単純にお客さんで、お金で何でも解決するっていう間柄じゃないっていうかさ、近所付き合いみたいなね。醤油無くなったんでちょっとだけ貰えますかみたいなさ、季節の果物をやりとりするような付き合いっていうかさ。そういう付き合いがあるから、ロードランナーも出来るんじゃないかと思いますね。
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編集部
大切ですよね。
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所さん
そうなんですよ。本当に助かってますね。というかね、今の世の中、殺伐としすぎてるかもね。例えば、こうやってロードランナーにステンシルするのに、クルマを持ってきてもらうじゃないですか。そのたびに、「はい、キャリア一回でいくらですね」みたいな事言わないもの。
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編集部
そうなんですか?
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所さん
いや、もちろんオーダーしてから完成するまでの全体としてみたときに利益というモノを考えると思いますよ。でも、いちいちコレがいくらでなんてやってたら、こうはいかないもの。
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編集部
そうですよね。
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所さん
だから、フェラーリの営業マンと、仲良くはならない(笑)。
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編集部
(笑)。
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所さん
でも高井戸のシュテルンはエライね。気が利くもの(笑)。だから、付き合いも面白くなってますよ。
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編集部
(笑)。しかし、所さんがお持ちのクルマで何もやってないって言う車輌ってないですよね?
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所さん
うーん、無いかもね。最近のAMGなんかはサス変えたり、タイヤ変えたりホイール変えたり程度だけど。フェラーリだって、イジっちゃったし、何もしないっていうのは一台もないんじゃないの?
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編集部
そうですよね。
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所さん
でもね、こうじゃなきゃダメだいうルールもあるのよ。例えば、フェラーリ412を持ってた時代あったでしょ?
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編集部
はい。

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