所さんにとって、バイクってどんな存在なんですか?
オートバイは何が楽しいんだろうなぁ? 毎日乗るってわけじゃ無いし。やっぱり造形かな。ゼンマイのオモチャなんかと変わらないよ。あれだって乗らないだろ? 本気で遊ばないし。よし、ゼンマイのオモチャ持って、あそこで走らせよう!!なんて気にならないでしょ?旅先にも持って行って、あそこの道で走らせようなんて思わないでしょ?クルマなんかもそうだよ。例えば、トランザムでロングツーリングに出かけようなんて思わないもの。そんなの無い無い。トランザムで言ったら、四谷くらいまででしょ。机の上で回って走るゼンマイのオモチャと同じようなスケール感だよね。ベンツだったら福島まで行くけどね。トランザムは四谷とか虎ノ門くらい。今作ってるこのハーレーも、そのくらいの世界観ですよね。ロングツーリングに行くんだったら、スーパーグライドで行くよね。
やっぱり、バイクのカスタムは所さんにとっては無くてはならないモノですか?
いや、バイクが無ければ歌を作ってるとおもうよ。このバイクが完成したら、少しバイクから離れると思うし。いくら何でも一生バイクを作り続けますって言うんでもないからね。落ち着くんじゃ無いですかね。第一、このバイクに追いついてくる人いないじゃん。誰かが追いついてきたら、違うのやりだすけど。でも単気筒の方も、だれも追いついてきてないしね。だいたい、単気筒はハーレーからあまりにも離れちゃったからね(笑)。もう違う車種になっちゃったから、ハーレー乗りは興味を示さないよね。それに比べたら、今回のはハーレーだから、興味を持つ人はいるだろうけど、きっとココへは追いついてこないと思いますよ。だから、少し落ち着きますよ。
このカスタムは新しい手法だったと思うのですが向き合う姿勢って、今までと変わったところはありますか?
全部同じだね、感覚は。ギターを買うのもアンプを買うのも。コレのパーツを買うのも、塗るのも、歌を作るのも、全部同じ。同じ段取りでやってるよ。歌も同じ段取りだよ。歌作っててさ、ここにちょっとキャッチーなメロが欲しいなぁなんて思って、いままで自分が作った在庫の中に何か無かったかなぁなんて拾ってきたり。同じ設計図だよ。
ショベルみたいな格好をしたヘッドカバーだから、ショベルという名前が付いたという話は有名ですが、ヘッドがタンクに隠れてしまっているため、なかなかそのものを見る機会って無いですよね? 実際、ヘッドを上から見てみると、確かにショベルのような格好をしていると言うことが分かるカットです。片側のヘッドカバーを外して、噂のヘッドカバーを装着してみます。