ガレージ

2年かけて製作した ハンドメイド彫金時計

彫金、英語で言うと、エングレイビング。芸術品や仏具、あるいは刀や鎧などを装飾するための技法として有名なものですが、それを時計に入れてしまおうというプロジェクトが水面下で進んでおりました。果たして、どんなスゴイ時計が完成したのでしょうか??

そー言えばさ、あの時計ってどうなってんだっけ??
編集部
実はですね、昨日、全ての彫金が完成したという連絡が入った所なんです。
ついに!!
編集部
そーなんです。で、今、バラバラな状態なので、組み上げの作業中ということなんで、おそらく、来週には完成する予定です。
いやぁ、ついに完成ですか。
編集部
想像以上に時間が掛かりましたね。というか、一番最初に、時計に彫金するってなったタイミングで、所さんは仰ってたんですけどね、2年くらいは掛かるんじゃないの?? って。なので、その通りになった訳なんです。作業をお願いしている時計屋さんも、驚いていましたよ。所さんの予言どおりになったって。
そんなこと言ってたっけ? ?(笑)
編集部
完成し次第、すぐにお持ちしますね!!

後日……

編集部
おはようございます!!
おはよう!! おっ、ついに時計が来ましたね。
編集部
楽しみですね。
時計屋さん
こんな感じに仕上がりました。
おぉ、なるほどぉ。
編集部
すごいっすね。
時計屋さん
いやぁ、もう、時間掛かっちゃってすみませんでした。
こんなの気が遠くなるぜ。一個一個手で彫ってるんだもんね。
時計屋さん
最初、レーザーを使った彫金っていうのも考えたんですけど、仕上がりがイマイチだったんで、全部手彫りで作りました。
これを全部手ってさ。
時計屋さん
ベルトの1コマ入れるのに、約12時間くらい掛かってます。全部で16コマあるので、ベルトだけでも200時間くらいですかね。ちなみに、ブレスレット一本入れるのに、たがね50本ダメにしました(笑)。
50本っ!!
時計屋さん
今回は、デザインや彫り方など、いろいろ試作しながら進めていったので、2年近く掛かってしまいましたが、全てが順調にいけば、1年〜1年半で完成させられると思います。
いやぁ、コレは王様の時計だね。今日、早速収録に行くとき付けてって、皆に自慢しないと(笑)

BEFORE

PIAGET POLO

今回彫金を施す事になった時計は、1874年にスイスで誕生した時計メーカーであるピアジェのポロというモデル。時計に彫金をしよう!! となったタイミングで、候補に挙がったのは、このピアジェに加えて、ピンクゴールドのロレックス・デイデイト、ステンレスのロレックス・デイトナの3本。金属の質が最も柔らかい、ホワイトゴールドであるということと、デザインが直線的で、沢山彫金が入れやすいという2つの理由で、ピアジェに彫金を施すことになったのです。

スゴイモノができましたね これはまさに王様の時計だよ
1コマ彫金を入れるのに12時間も掛かるなんて!!
入れられるとこ全部   彫金の限界に挑戦

入れられるところには全部入れよう。というのが今回のコンセプト。ケースの脇から裏蓋まで、ありとあらゆる所に唐草模様がゴリゴリに入っております。世田谷ベースマークと、所さんの名前、コチラも全て手彫りです。綺麗なマルをどうやって手で掘っているんでしょうか??

所さんの腕にはめられたフルカスタムピアジェ。時計単体で見るよりも、腕にはめた状態の方が、彫金が入っていることが目立ちます。元からこんな時計だったんじゃないか?? と思わせるほど、クオリティは高い。

初めからこんな 彫金がされた時計 だったみたいだよなぁ

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