この時代のBMWのハンドリングは素晴らしい。というのは有名な話。なので、フレームの基本骨格には手を入れず、R75/6のノーマルをそのまんま使用することに。前後のサスやブレーキ等をグレードアップすることで、現代のマシンに負けない運動性能を具現化することが可能です。唯一手を入れるのは、メインのフレームにボルトで取り付けられるシートレール。後端を大胆にカットし、分厚くて重々しいリア周りの雰囲気を一新します。フレーム&シートレールは所さんの製作したプラモデルと同様シャンパンゴールドにペイント。うーん、なんて美しいフレームなんでしょうか。
シートは、BMW用としてリリースされているシートベースを短くカットして、跳ね上がった後端をワンオフにて製作。短すぎず、長すぎず。見た目だけで無く、ポジションも考慮されて絶妙な大きさに仕立てられたシートに合わせて、お次はシートレールの製作に入ります。ノーマルのシートレールを大胆にカットしてショートテールに。フェンダーを装着したイメージを想像しながらスチールのパイプを徐々に曲げてシートレールのラウンドした形状を作り出していきます。
カラーは濃淡の異なるゴールドから選択
入念な下地処理を行い、パウダーコートで仕上げられたフレーム。同色にて、シートレールとスイングアームもペイントされております。前ページでご紹介したブラスト処理されたクランクケースやヘッドに負けず劣らず、フレームもビッカビカ。新車を超えるクオリティです。
次回はいよいよエンジンに着手! 【vol.8へ続く】
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