クルマ

ロードランナーカスタム その製作現場へ潜入取材 その9

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所さん
そう言うことなんですよ。だから、ロッドワイラーもさ、見た目はめちゃくちゃイカツイんだけど、頭が良くて、自分に懐いていると可愛いでしょ。クルマも同じで、やたら大きくて、ボロッっちくて、言うこと聞きそうもないんだけど、ちゃんと速くて、整理整頓されてて、機械としてもしっかりしていて欲しいっていうかさ。それでロードランナーをいじくりだしたんだと思うな。
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編集部
そういうことなんですね。
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所さん
あとはね、昔のクルマを今風のものにしていくのであれば、こうしていったらいいんじゃないですか? っていうか、こうすると楽しいんじゃないのっていうことですよね。
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編集部
といいますと?
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所さん
例えば、エンジンをスワップするとか、新しいテクノロジーを入れていくって時に、皆さんはなぜか全部をクルマ屋さん任せにしちゃうでしょ。でもそれじゃ、つまらない。自らが参加しないと楽しくないし、自分のオリジナルにならないでしょ。中をオリーブに塗ろうとか、ステンシルをしてみようとかさ。
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編集部
色のお話もお伺いさせていただきたいと思ってたんです。ベイビーシットイエローをオリーブグリーンの組み合わせ、めちゃくちゃ格好いいですよね。でも、そんなクルマ見たことないですし、どういうところからその色の組み合わせを思いつくのかなぁと。
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所さん
簡単だよ。清野君が塗ってくれた色見本が事務所にあるじゃん。ベイビーシットイエローがそこらへんに。
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編集部
はい。
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所さん
で、ワタシのいつも座ってる位置からその色を眺めているときに、その先にオリーブグリーンのケースが見えたわけですよ。で、バランス悪くないなぁと。
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編集部
座ってた風景の中にある色でひらめいたんですか?
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所さん
ひらめいたっていうかさ、ボンネットの中とか色を変えてみようかなぁって思いつつ、何色にしようかなぁって考えてたときに、そこにあったんだよね。で、悪くねぇなぁと。
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編集部
へぇぇぇ。
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所さん
隣にその色があったって事は、生活の中で邪魔になっていない色ってことでしょ? もし、邪魔な色だったらどかすもん。例えば、トビラ一枚にしても、色々写真貼ったりステッカー貼ったりしてるじゃん。邪魔なモノだったら外すもんね。ゴチャゴチャしてるんだけど、それは一枚の絵として完成しているわけですからね、ワタシの中では。
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編集部
世田谷ベースは何処を撮影しても格好いいですもんね。全ての場所がちゃんと絵として完成されているわけですもんね。しかし改めてそう伺うと、驚きますね。
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所さん
そう? だから、今の生活感の中から生まれた色の組み合わせということだよね。
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編集部
普通だったら、このクルマをモチーフにするとか、純正カラーの中から選ぶとか、そうなっちゃいますけど、机の廻りにあるモノから想像していくっていうアプローチは勉強になりますね。
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所さん
ステンシルもさ、こうやってやんのは新しい遊び方だと思いますよ。
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編集部
普通はできないですもんね。
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所さん
そう。普段入れないところに入るタイミングがあったら、ステンシル吹いておいた方が楽しいでしょ? クルマに限らず、皆さんもやってみると良いと思いますね。
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編集部
なるほどぉぉ。
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所さん
あと、このクルマの場合は、オリーブに塗ったからさらにステンシルが似合うよね。弾薬庫みたいでさ。アメリカの戦車だってそうじゃん。
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編集部
ですよね。ボンネット開けると、弾薬庫。で、そこにHEMI 6.1ですもんね。めちゃくちゃ格好いいですよね。
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所さん
そうなんですよ。

インタビュー後編に続く

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